動注治療とは?
動脈内に薬液を注射して
痛みを取り除く最先端の治療方法
いままで整形外科で治療法がなかった疾患に有効な、新しい治療です。
オクノクリニック理事長で放射線科医の奥野祐次先生が開発し、その効果が多くの整形外科医に認められ、日本の整形外科クリニックでも広く行われるようになりました。動脈を細い針で注射し,慢性的な痛みの原因になる、異常な新生血管・神経に薬を投与して治療します。
エコー装置で動脈を確認しながら正確に穿刺する技術が必要で、まつもと整形では院長が麻酔科医の妻と一緒に行っています。治療はおおむね10分程度で終わります。
診断はできてもやりようがない疾患の患者さんとお話しするのは、診療するうえでとても苦しいものでしたので、この治療がでてきてとてもうれしく思っています。
こんな方にオススメ

特に推奨したい疾患
- へバーデン結節:やることはないと言われ、あきらめた方。エクオール飲んでも思うようによくならない方
- 母指CM関節症:装具を勧められたが、水仕事が多く実際には対処法がなくなっている方
- テニス肘・上腕骨外側上顆炎:注射や物療、ストレッチでよくならない方
- アキレス腱炎:リハビリやストレッチでよくならない方
- 足底腱膜炎:数ある治療の中で、注射と組み合わせることで、なるべく早く痛みを取りたい方
お力になれるかもしれない疾患
- 手の腱鞘炎:注射・湿布でなかなかよくならず、サポーターをつけるのは難しい方
- 手根管症候群:注射でよくならないが、手術はしたくない方
- ばね指:ストレッチや注射では十分に改善せず、安静は難しい方
- TFCC損傷:待つしかないと言われたが、待っても痛みが横ばいの方
- ブシャール結節:すこしでも痛みがよくなれば良い方
- ゴルフ肘:なかなか良くならないと言われ、いろいろ試してもよくならず、痛みを我慢して生活している方
- ジョーンズ骨折:プレーしながらでも、骨をくっつけたい方
- 外反母趾・強剛母趾:靴にあたる部分の痛みをすこしでも良くしたい方
- モートン病:手術は嫌で、インソールも無効、薬でよくならず、一番有効な治療をしたい方
- 足根骨癒合症:インソール治療を試したうえで、もう少し痛みを取りたい方
- 有痛性外脛骨:痛みにお困りで、手術はしたくない方
- 初期の変形性膝関節症:手術はいやだけれど、再生医療は高額で悩まれている方。レントゲンはそこまで悪くない方
- ジャンパー膝:休まなければ治らないといわれたが、スポーツを続けながら治したい方
- 下腿肉離れ:同じ場所を2回以上痛めており、今度こそ再発したくない方
- 三角骨障害、アキレス腱付着部症:仕事や学校を休まずに痛みを軽減させたい方
- 肩こり:マッサージや肩こり注射に通っても、行かなくなると元に戻ってしまう方
- 肩関節周囲炎・肩腱板断裂:夜の痛みが強く、良くなるのを待つのがつらい方
動注治療の効果
へバーデン結節への臨床例:
116症例
- 3ヶ月後:84.5%が痛みの改善を実感
- 6ヶ月後:72.5%が痛みの改善を実感
- 12ヶ月後:75.0%が痛みの改善を実感
動注治療3か月後の痛みの自覚的変化:84.5%が改善

動注治療の特徴
① 痛みの原因にピンポイントでアプローチ
② 日帰りOK・切らずに治す
動注治療は、メスを使わずに行える低侵襲の治療で、手術や入院は必要ありません。処置時間は10分程度と短く、治療後は歩いてそのままご帰宅いただけます。体への負担が少なく、日常生活に早く戻れるのも大きなメリットです。「できるだけ体に優しい方法で治療したい」「入院は避けたい」という方に安心して受けていただける新しい治療法です。
③ 繰り返しの注射や薬に
頼らない治療
鎮痛薬やブロック注射は、どうしても“痛みを抑えるだけ”にとどまってしまい、効果が切れると再び症状が現れることがあります。動注治療は、痛みの根本原因である異常血管に直接作用するため、繰り返し薬に頼る必要を減らし、長期的な改善につながります。「ずっと薬を飲み続けるのは不安」「注射を何度も打つのは避けたい」という方にとって、有効な治療の選択肢となります。
治療の流れ
動注治療は、超音波検査(エコー)で血管を確認しながら、手首や足首の動脈に細い針を挿入し、特殊な薬剤を注入する方法です。この薬剤は不要に増えた「モヤモヤ血管」に作用し、炎症や痛みの軽減を目指します。処置自体は10分程度で完了し、症状や疾患によっては高い鎮痛効果が期待できます。
動注療法の適応を判断するためレントゲン、超音波、血液検査を保険診療内で実施します。 各検査の結果、動注療法が適応となった場合、治療を行います。
治療時間
治療は比較的短時間で完了し、目安として10分ほどです。まず、動脈の周囲に局所麻酔を行い、その後専用の針を動脈内に入れて、薬剤を注入していきます。処置後は圧迫して止血を行い、出血や血腫が生じていないことを確認したうえでご帰宅いただけます。治療当日は安静をお願いしていますが、入浴はシャワー程度であれば可能で、日常生活にも大きな支障はありません。
注意事項:
自費診療、効果には個人差がある
治療に伴う痛み
薬剤を注入する際に、一時的に熱を感じたり痛みを覚えることがありますが、多くはすぐに落ち着くためご心配はいりません。副作用としては、一過性の皮膚の色調変化や血流が一時的に制限されることで痛みや違和感が現れる場合があります。そのほか、皮下出血(あざ)、針を刺すことによるしびれや感覚の変化、まれに感染症や抗生物質に対するアレルギー反応なども報告されています。詳細については診察時に丁寧に説明いたしますので、不安な点は遠慮なくご相談ください。
よくある質問
動注治療はどのような治療ですか?
動注治療は、エコーで確認しながら動脈に細い針を挿入し、薬剤を注入することで痛みの原因となる異常血管や神経に直接作用する治療法です。根本に働きかけるため、従来の注射や薬だけでは十分に改善しなかった痛みにも効果が期待できます。
治療は痛いですか?
針を刺す際にチクッとした痛みや、薬剤注入時に一時的な熱感・違和感を感じることがありますが、いずれも短時間で治まります。処置そのものは局所麻酔を併用して行うため、多くの方が大きな負担なく受けられています。
治療後はすぐに帰れますか?
はい。動注治療は入院の必要がなく、処置後に体調や出血の確認を行ったうえで、その日のうちに歩いて帰宅できます。当日は激しい運動を避け、安静を心がけていただきますが、シャワーや軽い日常生活は可能です。
副作用やリスクはありますか?
一時的に皮膚の赤みや違和感、針を刺した部位の内出血が見られることがありますが、ほとんどは数日で自然に改善します。まれに感染や薬剤アレルギーの報告もありますが、医師が丁寧にリスクを説明し、万一の際も適切に対応いたします。
どんな症状や疾患に効果がありますか?
主に関節や腱周囲の慢性的な痛みに有効とされ、変形性関節症、テニス肘、足関節や手関節の痛みなどで用いられることがあります。繰り返す注射や薬に頼らず、根本に働きかける治療法として、他の方法で改善しにくかった症状にも新しい選択肢を提供します。
治療を受けられない場合はありますか?
以下の疾患がある方は治療を受けられない場合があります。
- 悪性腫瘍
- 施療部位に創傷
- 体温38℃以上
- 安静が必要な場合
- 顕著な体調不良
費用
効果は数日から数週間で感じられます。改善が不完全な場合は、1か月以上の間隔をあけて2回または3回の治療が可能です。
| 手 | 片手: 27,500円(税込) |
|---|---|
| 両手: 38,500円(税込) |
|
| 肘 | 片肘: 33,000円(税込) |
| 両肘: 44,000円(税込) |
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| 足 | 片足: 33,000円(税込) |
| 両足: 44,000円(税込) |
|
| 肩 | 片方: 33,000円(税込) |
| 両肩: 44,000円(税込) |
2回目は5,000円引き、3回目は10,000円引き
※最低22,000円(税込)
備考
この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。